そもそも交通違反って犯罪なの?時効ってあるの?

・はじめに

  交通事故は平成26年 (2014年)には交通事故発生件数57万3,842件、死亡者数71万5,487件となっています。(注1)日本の人口は同年には1億2078万2千人です。(注2)つまり、約178人に1人の割合で交通事故を起こしていることになります。しかしどうでしょうか。こんなにも交通事故を起こしている人がいるにも関わらず、多くの人は事故後に投獄されずに生活しています。いったいなぜでしょう。そこで今回はこれに関係する交通事故は犯罪なのか、さらに、時効があるのか見ていきたいと思います。  

*注1と注2 参考HP 総務省統計局 http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/eStatTopPortal.do 

・交通事故って犯罪なの?

  まず結果から述べると、違反の種類によって犯罪か違反かは異なります。なぜこのようなことが起こっているのでしょうか。 詳しい内容を見る前にまずは「犯罪」という言葉の定義を見ていきたいと思います。 犯罪という言葉は三省堂が発行する大辞林第三版によると下記のように記載されています。   はんざい【犯罪】 罪を犯すこと。また、犯した罪。法律上は刑法その他刑罰法規の規定により、刑罰を科される行為をいう。   このように記載されています。つまり、道路における危険を防止し、その他交通の安全と円滑を図り、及び道路の交通に起因する障害の防止に資することを目的としている道路交通法に違反すれば、その行為は犯罪になるということです。 しかし、なぜ違反の種類によって犯罪か違反かが異なるのでしょうか。 このことは昭和43年に施行された交通反則通告制度というものが大きく関わっています。 当時、自動車交通が増加したことにより、道路交通法違反件数も飛躍的に増加しました。そのために、検察や裁判所の活動を著しく圧迫するまでになりました。さらに、全ての道路交通法違反を裁判で受理してしまうと多くの国民が犯罪者となってしまいます。そのために、これらの機関の負担を軽減し、違反行為が軽いものを期間内に反則金を納めて裁判を免除するために制度化されたのです。 つまり、道路交通法の軽犯罪は犯罪として扱わないこととしたのです。  

・では、交通犯罪の区別は?

  この区別は青切符と赤切符と呼ばれるものです。 青切符とは、交通犯罪のうち比較的軽微ものに交付されます。主に違反行為が1から3点の違反点数の行為です。 そして、赤切符とは、交通犯罪が比較的重いものに交付されます。違反行為が6点以上の重度な違反や人身事故時の行為が該当になります。 青切符の場合は、反則金を納付すれば起訴されません。(道路交通法第128条2項規定)つまり、起訴されないので刑罰が適用されなく犯罪となることはありません。なので、前科もつきません。しかし、反則金を納付しなければ、犯罪となります。 一方で、赤切符は刑罰の免除とはならず、略式裁判を受けなければなりません。(刑事訴訟法第461条規定)ここで道路交通法に従った刑が執行されます。つまり、起訴され刑罰が適用され犯罪となります。なので、前科もつきます。 まとめると、青切符は犯罪でなく、赤切符の場合に犯罪となるのです。  

・交通法違反には時効ってあるの?

  今までは交通違反は犯罪か否かを見てきましたが、もし犯罪だった場合には時効があるのか見ていきたいと思います。結論から述べると時効はあります。 なぜなら全ての罰則規定がある法律には時効があり、この時効ついては刑事訴訟法で定められているからです。 この時効期間については刑事訴訟法第250条2項に下記のように定められています。   刑事訴訟法第250条2項 時効は、人を死亡させた罪であって禁錮以上の刑に当たるもの以外の罪については、次に掲げる期間を経過することによって完成する。 一  死刑に当たる罪については二十五年 二  無期の懲役又は禁錮に当たる罪については十五年 三  長期十五年以上の懲役又は禁錮に当たる罪については十年 四  長期十五年未満の懲役又は禁錮に当たる罪については七年 五  長期十年未満の懲役又は禁錮に当たる罪については五年 六  長期五年未満の懲役若しくは禁錮又は罰金に当たる罪については三年 七  拘留又は科料に当たる罪については一年   例えば、飲酒運転は道路交通法では5年以下の懲役又は100万以下の罰金なので、刑事訴訟法では第250条2項5号に当てはまり、時効は5年です。最高速度でのスピード違反は道路交通法では6か月以下の懲役又は10万以下の罰金なので、軽所訴訟法では第250条2項6号に当てはまり、時効は3年です。 さらに、自動車運転による致傷罪、つまり危険運転致死傷罪や過失運転致死傷罪なども禁錮懲役の罰則規定が定められているので、刑事訴訟法による時効が成立する場合もあります。  

・最後に

  いかがでしょうか。交通違反は犯罪なのか、そして、交通違反には時効があるのかを紹介しました。青切符のように違反のみに止まるものもありますが、自動車を運転する人にとって、又、運転しない人にとっても良い社会を作るには交通違反をしないことが一番です。そのために、日ごろから安全運転に気を付けて交通違反をしないようにしましょう。


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